高層ビルの制振装置を木造住宅へ
高層ビルの制振装置に用いられる粘弾性体を、木造住宅用として加工したもので110年間以上の高い耐久性を有しています。
大地震時に柱・梁は平行四辺形に変形しますが、面材は長方形のまま抵抗するので、これらの間にズレが生じ、柱・梁を固定している釘が曲ったり、折れたりします。このため住宅全体が緩み、地震の度に変位がドンドン大きくなっていきます。この部材をズレる部位に挟むことによって、粘弾性がグニュグニュ挟まれることで振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、住宅の揺れを軽減させます。
この部材使用の場合は数度の大地震を受けても住宅の揺れはあまり大きくならず、繰り返しの地震に対する制振効果が確認されています。